工務店の選び方ポイント

T 自らの意思・判断で行動できる工務店を選ぶ
U 工事請負契約書の約款について作成元を確認する
V 不動産業者等から安易に工務店の紹介を受けない
W 有資格者のいる工務店を選ぶ
X 工務店への質問19項目
詳細は下記を参照ください



T 自らの意思・判断で行動できる工務店を選ぶ
何でも建築士の言いなりな工務店では困ります。建築主の立場に立って行動できることが重要です。もし建築士の意見がおかしいと思うことが有れば、自らの意見をはっきり言える工務店が好ましいとおもいます。





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工務店選びのポイント
U 工事請負契約書の約款について作成元を確認する
工務店と工事請負契約を結ぶ際には、契約書と共に、工事請負契約約款をつけます。この工事請負契約約款にも幾つかの種類があり、工務店選択基準にこれらのどちらを使うか確認することは非常に重要です。

1.住宅建築工事請負契約約款
  (日本弁護士連合会作成)

  日弁連が作成したもので、消費者保護の立場を強く
  している約款


2.民間連合協定工事請負契約約款 (業界7団体作成)
  住宅工事に特化したものではなく、消費者保護の立場
  も上記約款ほど強調されてはいません。


ほとんどの工務店は、2番目の民間連合作成のものを使います。これが業界の標準と弊社は認識しています。

しかし慎重の上にも慎重に工事請負契約を結びたい方は1番目の契約約款で工事を請けてくれる工務店を探されることをお奨めします。またこのことを工務店に確認する時期は見積りを始める前が良いと思います。



V 不動産業者等から安易に工務店の紹介を受けない!
理由は一般的に工務店から不動産業者等に多くのバックマージンが流れるからです。

つまり何千万円もの仕事(建築主)を不動産業者が無償で工務店に紹介する
ことはありません。

建築主の知らないところで多い時には工事費の10%近いお金が工務店から
不動産業者に流れます。


W 有資格者のいる工務店を選ぶ
一級・二級・木造建築士や建築施工管理技士等の資格を持った社員がいる方がより安心です。


X 工務店への質問 

1 見積り提出後の単価の値引きには応じますか
弊社では、簡単に値引きに応じるぐらいなら最初から安く見積もって来てくださいと、工務店に伝えます。2回も3回も見積り競争を行うのは時間の無駄だからです。

また値引きと同時に職人の質を落とす工務店もあります。それでは意味があまりありません。一度の合い見積りで金額が明確になることを弊社は希望します。もちろん仕様変更によるコスト調整は必要になると考えます。

値引きに応じてくれたから、親切な工務店だと思うのは本当に大きな間違いです。


2 基本的に合い見積り希望ですが、対応できますか 
技術にしろコストにしろ基本は競争です。工務店も合い見積りに対応すべきだと思います。ただ非常に強い信頼関係があれば、必ずしも合い見積りの必要はありません。


3 場で行われた打合せの議事録は工務店側で作成しますか 
現場での打ち合わせ議事録は当然工務店が作成すべきです。議事録を作成することによって、工事内容が整理でき効率よく作業できるのです。弊社は議事録が書けない工務店に仕事は依頼しません。


4 契約図に指示されたサッシ図・在来工法浴室・木製
建具家具図等施工図
は作成して頂けますか

図面には設計者が作成する契約図(実施設計図)以外に現場で作成する施工図というものがあります。ものによっては10分の1〜2分の1ぐらいの縮尺の図面です。これらは工務店の下請け業者が作成する場合もありますが、施工図面の作成能力が無くては、施工能力も疑わしいものです。


5 施工図は作成するだけではだめです
工務店が作成する施工図を工事前に建築主に提示するかどうかがポイントです
 
施工図により工事手順や工事内容を事前に確認出来ます。逆に言えばいい加減な手順や方法で施工する工務店は施工図を作成しません。或いは作成しても建築主に見せません。

弊社の経験では、「事前に施工図を建築主に見せますか」と質問されて、「設計監理の先生には見せますが、建築主には見せません。」と答えた工務店が有りました。結局その工務店とは仕事はしませんでした。

弊社では必ず建築主に見せるようにします。もちろん専門的な内容が多く、詳細な部分まで建築主にご理解頂くことは困難ですが、工務店の建築主には施工図を見せないという姿勢は本当におかしいです。


6 自主的に1年点検を実行しますか、
点検は竣工後何年目ですか
 
ただ点検をしますではだめです。自発的に行うことが求められます。建築主や建築家に即されて行うようでは困ります。


7 工事の日程は守れますか 
一般的な工事請負契約書には遅延した場合の賠償額が明記されていますが、住宅の場合非常に安いものです。賃貸に住んでいる場合、余分な賃貸費用を負担してくれるのかどうかの確認が工事請負契約前に必要です。


8 大工さんのレベルが安定していない工務店は
困るんですが、大工は常雇いですか
 
大工さんを常雇いすると、仕事が無い時でも給与を払う必要があり、その分コスト高になります。逆に常雇いでなければ工事のたびに大工さんを探してくるのでそのレベルが安定しません。コストと質は常に比例します。


9 材料見本等を積極的に提示してくれますか 
工事を手際良く行う工務店ほど、次々と材料見本を提示してきます。もちろん弊社では設計段階で殆どの材料を提示し、建築主の了解を得ます。しかしながら現場サイドでも建築主に再確認することが、施工者としての義務だと考えます。責任ある工事をするということはそういうことだと考えます。


10 工務店社長は現場に月何回ぐらい行きますか 
営業段階では社長が積極的に打ち合わせに来ていたのに、契約が終わればいきなり経験不足な若い社員しか来ないということがあります。変な話です。もちろん事前にそのような説明があれば問題ないです。


11 現場が多いときは現場監督者は何現場ぐらい掛け持ちですか 
工事金2000万円ぐらいの現場ならば3件ぐらい掛け持ちしていても不思議ではありません。しかしながら適正期間で一現場にひとりの監督で工事をしている工務店もあります。そんな工務店に仕事を頼みたいです。


12 施工者社長の出身は
営業ですか
工事現場管理ですか
 
偏見かもしれませんが、営業畑出身の社長は、なんとなく儲け主義を感じます。これに反し現場出身の社長ですと、作ることそのものが好きな会社という風に感じます。弊社がお付き合いしている工務店は作図が好き、物作りが好きという社長さんが多いです。。


13 工事途中の現場を見学させて頂けますか 
適切な現場があれば、殆どの工務店が見学させてくれると思います。一般消費者が現場を見学してもよく分からないでしょうが、しっかりした工務店は職人さんがきちんと挨拶しますし、また現場がきれいでよく整理されています。


14 工事請負契約前に工事現場管理担当者と
その職歴を紹介頂けますか
工事請負契約前に、現場担当者の経歴をよく聞いておくことも大切です。


15 工事に対する保険に関して確認する 
新築住宅の発注者や買主を保護するため特定住宅瑕疵担保責任の履行の確保等に関する法律の基づく工務店としての対応はしているかの確認です。


16 財務体質を確認する 
直接工務店に決算書の提示を求めたり、或いは信用調査会社に調査を依頼したり、或いは都道府県の役所で建設業許可書類の決算書を閲覧したりと方法は色々と有りますが、工事発注前にはその会社の財務内容を確かめることが必要です。

仮に上記項目15による対応がなされ工務店が倒産して損害はカバーされる場合でも、財務体質が悪い工務店は対応が鈍くなったりします。倒産していない、でも対応は鈍いそんな状態に工務店が陥ることが一番厄介です。


17 仕事(工事)の中心は何ですか
戸建て住宅・店舗・公共工事
民間工事のどれでしょうか
 
やはり戸建て住宅を中心に仕事している工務店が安心です。公共工事をメインにしている工務店はアフターサービスに不安があります。それは結局民間工事で少々もめても公共工事という逃げ道があるからです。


18 協力業者に工事の丸投げはしないですね 
時々、下請け業者に工事すべてを丸投げする工務店があります。民間工事では建築主の了解があれば合法ですが、やはり丸投げするような工務店には工事を頼みたくないですね。





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